ミドル~ハイエンドのCPUを選ぶとけっこう迷うのがCPUクーラー。空冷にするか簡易水冷にするかってなかなか答えが出ませんよね。
私も10700Kで自作PCを組んだ時にかなり迷いました。そしてとりあえず空冷で行ってみようと空冷を買いました。
結論から言ってしまうとゲームをするくらいの用途であれば空冷で十分いけます。
が、簡易水冷にすればもっとがっつり冷えるんじゃないの?とか性能も差が出たりするのかな?という疑問がありとうとう簡易水冷も買って検証してみました。
あくまでも私の環境ですが、10700Kに空冷、簡易水冷CPUクーラーを使って検証した結果をまとめました。
検証環境
パーツ | 名称 |
---|---|
CPU | Core i7 10700K |
GPU | msi RTX 3080 VENTUS 3X 10G OC |
マザーボード | Asrock Z490 Phantom Gaming 4/2.5G |
メモリ | G.Skill F4-3600C19D-32GSXWB 16GB×2 |
m.2 SSD | WD Blue SN550 NVMe WDS100T2B0C 1TB |
電源 | Toughpower Grand RGB 850W Gold |
PCケース | NZXT H710 CA-H710B-B1 |
検証に使ったCPUクーラーは、忍者五(空冷)、アサシンⅢ(空冷)、NZXT X63(簡易水冷)です。
CPUは、PL1、PL2ともにマザーボードのデフォルト設定であるAutoにしました。冷却に余裕があればPL2の時間が伸びるかもと思い、Tauだけ128s(マザボの最長設定)にしてます。
どれくらい冷えるか
ベンチマークはCinebenchR23です。
忍者五
アサシンⅢ
NZXT X63
冷却性能は、一応、X63>アサシンⅢ>忍者五になっています。が、正直CPU負荷をMAXにしてこれならどれも同じかなというレベル。
以前R20で計測した時は空冷はギリギリかなと思ったのですが今回は普通に冷えちゃってますね。ベンチマークのver.が違うからですかね。
体感的な話になりますが、簡易水冷の方が安心感はあります。温度上昇の傾きも気持ち空冷よりも平坦ですし。
ベンチマークのスコアも変わらないですね。
空冷、水冷どっちを選ぶ?
一般的に空冷と簡易水冷は以下のような違いがあります。
空冷 | 簡易水冷 | |
冷却性能 | 〇 | ◎ |
価格 | 安い | 高い |
静音性能 | ◎ | 〇 |
他パーツとの干渉 | 大きい | 少ない |
寿命 | 長い | 比較的短い |
結論を言ってしまうとこだわりがなければ空冷でいいと思います。
メモリやケースと干渉しやすい点を除けば冷却性能は十分、価格も安めです。
もちろん、簡易水冷はきちんと選べば冷却性能は高いですし、個人的には見た目もいい感じにすっきりするのでちょっとお金だしても簡易水冷がいい!と思ったら十分アリな選択肢です。
ただ、あまりこだわりがなく初心者にどちらがいいと聞かれたら私は空冷で良いよと答えると思います。
検証で使った忍者五なら簡易水冷よりも5,000~1万円くらい安いですし、価格対比の性能でいえば断然空冷がおすすめです。
けっこう負荷のかかるゲームをやってもベンチほどは熱くなりませんし、十分対応できます。
ちなみに忍者五とアサシンⅢならどっちがいいの?ということについては別途記事を書いていますので是非ご覧ください。一応結論としては忍者五がおすすめです。