今回はゲーミングPCを自作する話です。まずは、PCパーツ選びから。スペック等詳細な比較レビューは他にもたくさんいいブログ記事がありますので、ここでは調べるのが好きな私が各パーツを選んだ理由を思いっきり主観を交えて紹介します。なお、事前にできるだけ調べましたが、初めてPCを自作するので間違いがあったり細かいところまでは知らない可能性があります。
ゲーミングPCを自作するぞぉぉ!!!
最近PCで色んなゲームをやるようになりました。昔は低スペックPCでも十分動くドラクエ10しかやっていなかったので、MSIのPrestige P42というGTX1050を搭載したビジネスユース向けのノートPCを使っていました。最近黒い砂漠をやり始めたこともあり、高性能なグラボを載せたPCが欲しくて新しくデスクトップPCを買うことにしました。
元々パーツのスペックとかをみるのが好きだったので、今回は自作してみよう!と思い立って挑戦してみることにしました!パーツ選びは相当大変で迷いましたが、めちゃめちゃ楽しかったです。楽しすぎてこの記事を書き始めたくらいですw
今回自作するゲーミングPCの構成
パーツ | 名称 | 価格 |
CPU | Core i7 10700K BOX | 56,000円 |
GPU | Palit GeForce RTX2080Ti GamingPro OC 11GB | 131,972円 |
マザーボード | Asrock Z490 Phantom Gaming 4/2.5G | 19,030円 |
メモリ | G.Skill F4-3600C19D-32GSXWB 16GB×2 | 16,780円 |
m.2 SSD | WD Blue SN550 NVMe WDS100T2B0C 1TB | 14,080円 |
電源 | Toughpower Grand RGB 850W Gold | 11,528円 |
PCケース | NZXT H710 CA-H710B-B1 | 16,478円 |
CPUクーラー | 忍者 五 SCNJ-5000 | 6,080円 |
OS | Windows 10 Home パッケージ版 | 17,527円 |
CPUグリス | Thermal Grizzly OC用特別設計高性能 熱伝導グリス Kryonaut 1g | 743円 |
合計 | 290,218円 |
CPUは発売直後のcore i7 10700kを、GPUは現時点でリテール向けでほぼ最強性能のRTX2080Tiを選びました。執筆時点ではハイスペックゲーミングPCと十分呼んでいい性能を持ったPCです。値段もかなり高いですね。それでは各パーツを選んだ理由を紹介していきたいと思います。
GPU:最強レベルのGPUでどのゲームも快適に動かしたい!
今回の構成で一番の肝は、なんと言ってもGPUですね。RTX2080Tiという2020年6月時点で事実上最強の性能を誇るGPUを使いたい!これが軸となり他のパーツを決めました。私が買ったのはドスパラ限定モデルの一番安価なやつです。リンクはこちら。
※一応厳密にはTitanRTXやその上のグラボも存在しますが、値段が30万以上と段違いなので現実的ではないと思い選択肢から除外しています。
正直な話、最新のゲームであっても60fps以上でサクサク動かせるレベルだったらRTX2060SUPERで十分ですし、もうちょっとお金だせるよって人でもRTX2070SUPERであればいいかと思います。RTX2070SUPERでも価格は大体5万円台でそこまで高くないですし。
じゃあなんで最終的に2080Tiをポチってしまったかというと、ズバリ長く使いたいからです。さすがにゲーミングPCを頻繁に買い換えるほどお金はありませんw普通のPCだって一度買ったら5,6年は買い換えないです。となるとその間にゲームの要求スペックだって高くなるかもしれません。その時にもうちょっとスペックほしいな・・・となりたくなかったのです。5,6年使うにしても1年で1万数千円の負担増くらいですし(本音を言うともっと長く使うはずなのでもうちょい低くなるはず)。
いろいろなレビューをみると2080Tiは別世界の性能らしく、それだけ快適に遊べれば満足度も高いし、ゲームが要求するPCスペックが上がってもしばらくは十分対応できると思ったのです。
CPU:RTX2080Tiの性能を最大限に引き出したい
CPUは、Core i7 10700K(56,000円)にしました。パーツ選んでる時は第9世代のcore i9 9900KF(9900kとCPU性能は変わらないが、グラフィック機能がなく、53,000円くらいとちょっと安めのやつ)でほぼ決まってたんですよ。ちょうどその時に第10世代が発売されまして。
最速レビューを見るとCore i9 10900k(72,000円)は、ゲーミング性能において10700kとあまり変わらない性能ではなさそうだったのでやめました(ちなみに定格で運用するつもりなのでOCは考慮してません)。10700kは9900k(56,000円)とほぼ同じ性能とのことだったのですが、第10世代CPUは冷却性能アップが見込めるとのこと。
ひとまずCPUクーラーは空冷にするつもりで、値段も9900kと変わらない水準だったので最終的には10700kにしました。厳密にはマザボも価格がこなれた第9世代対応のものよりも高くなったので+5,000円くらい高くなったんですが、水冷のちゃんとしたやつを買うと2万超えるので空冷クーラーとマザボ差額よりも大きくなるからいいかな、とw
Ryzenは?
なんでRyzenじゃないの?という疑問もあると思います。確かに3700Xや3900Xが有力候補でした。というか検討の初期段階では3900Xにほぼ決まっていた時もありました。Ryzenは、価格がintel CPUより安くベンチマークでもRyzen CPUの方が優れているところがたくさんあるとても良いCPUです。マザーボードも安く、しかもintelとは違って、新しいCPUがでても対応できる例が多いのでお得です(intelは新しいCPUがでると規格が変わりマザボを変える必要がある)。
ただ、ベンチマークテストではRyzenの方が優秀でも実際のゲームを使ったレビューではintelの方が優秀な例があります。特に私がやろうとしている黒い砂漠はRyzenだとintel CPUほどfpsが出ないらしく、迷った結果最終的にRyzenを選択肢から除外しました。
正直このレベルのfpsの違いを体感できるのかという疑問もありましたが、2080tiを使用している黒い砂漠を使ったレビューのいくつかで、Ryzen9らがintel CPUと比べてボトルネックになっている場面を感じると指摘していたので気になってしまいました。2080Tiを使う以上ゲーム性能に関わるところはできるだけ削りたくなかったので10700kを選びました。
マザボ:DRMフェーズ個数と2.5G対応
マザーボードは、価格の高低や種類によってゲーミング性能に差がなく、それほどこだわりはありませんでした。耐久性の面からは良い部品が使われているマザボを選んだほうがいいとも思いましたが、予算に限りがあるのでここはコスト面を重視した形です。
選び方は価格ドットコムのマザーボードスペック検索を使って選びました。検索条件にいれたのは、パーツに必要なポートの有無以外で言うと、CPUに電源を供給するDRM個数が多めになっているもの(私は8個以上で検索しました。)があるものくらいでしょうか。検索結果からいくつか比べてみてLANが2.5Gに対応しているAsrockに決めました。
メモリ:やりたいゲームの要求スペックに合わせて32GB
黒い砂漠は、設定を落とさずにプレイする場合、かなり高いPCスペックを要求します。メモリに関してはリマスター品質で16GBです。スクリーンショット用のモードであるウルトラ品質に至っては32GBです。一応16GB積んでおけば大丈夫なんですが、GPU、CPUともにいいものを積んできただけにここをケチるのも違うような気がしたので32GB積みました。一応複数刺ししたほうがパフォーマンスがいいらしいということと、必要であれば今後増設することも考えて16GB2枚にしています。
あとメモリはOCしても発熱の問題がなさそうで、ゲームパフォーマンスも10%程度あがるという情報があったのでDDR4 3200のものを選んでいます。
ストレージ:読み書き速度が速いm.2 SSD NVMeを選択
ストレージは読み書き速度の速いm.2 SSD PCIe3×4/NVMe接続のものを選択。同じm.2 SSDでもSATA接続の場合、転送速度は読み書きともに500~600MB/秒ですが、NVMe接続ですと1,500MB/秒以上になります。Samsungあたりのもっと高性能なものもありますが、コスト的に無理だったのでNVMeの中でもっとも安く人気だったWD製にしました。
私は、今の所ほとんどゲーミング用途(と少し機械学習)ですので重いデータをいくつも保存しておく必要はなかったのでHDDはつけていません。ストレージの追加は簡単にできるので必要になったら買えばいいかな、と。その代わりm.2 SSDの容量を1TBにして少し余裕を持たせることにしました。
電源:最低限の容量を確保。品質はそれなりのものを選択
電源は、調べているとなんでもいい派とこだわれ派がけっこうはっきり分かれてるなという印象ですw 電源は容量の50%くらいの使用の時に最も効率的になるように作られているので、カタログスペックから構成に必要な電力を計算し、その2倍程度の電源(850W)から選びました。
この容量になるとあまり格安電源というのはなく、最安のToughpower Grand RGB 850W Goldでもそれなりに評価がよかったので850W電源の中での高級品は選ばず、こちらの電源を買うことにしました。
CPUクーラー:見た目は度外視で大きなものを
CPUクーラーは地味に重要な部分なので色々みたのですが、けっこう評価にばらつきがあるんですよね。おそらくPCのエアフローやBIOSの設定等でCPUの温度がけっこう変わるので純粋なCPUクーラーの性能が見えにくくなっているのだと思います。ここらへんは自分の環境にあったものを試行錯誤していく部分が大きいなと判断しました。
ひとまず、大まかな傾向として冷却性能は空冷<水冷です。まずは空冷を試してみて、ダメそうなら水冷にするという方針でいってみます。最初から空冷をやめて安い水冷→高い水冷というのも考えたのですが、安い水冷だとラジエーターの大きさが十分じゃない等の理由から高スペックの空冷に負ける例がけっこうあったので空冷でダメだならきちんとした水冷にしようと思います。
空冷といえばScythe社の虎徹MKⅡが大人気ですが、9900kや10700kあたりになると力不足になるという検証結果もちらほら。それならと同じScythe社がだしていてヒートシンクがもっと大きい忍者五を試してみることにします。見た目は正直いいとは言えないですが、冷えるならよし!w あとは空冷最高峰のNoctuaも考えたのですが、さすがにコスト的に高く、それだったらもうちょっと足して水冷にしちゃおうかな・・・という気もするのでひとまず忍者五で冷えればいいなぁと。
追記:今の所このまま忍者五を使っていこうと思います。
さらに追記:忍者五以外の空冷、簡易水冷も試しました
その他
PCケースは床に置く予定なので、まずはケース上面に電源ボタンがついているものから選びました。あとは、設置場所的に余裕があったのでパーツがつけやすく、エアフローも確保できそうな大型のもので、できればシンプルなデザインがいいなと。ちょうどNZXT H710がいい感じだったのでこちらに決定。H510と迷いましたが、私は家電等で迷った時は「大は小を兼ねる」の精神で大きい方を買うことにしています。PCにも当てはまるかどうかはわかりませんがw
グリスは、一応比較検証動画をみて一定の効果はありそうだったので評判の高い熊グリスを選択しました。
パーツ選びの感想
長々と書いてしまいましたが、パーツ選びは本当に飽きずにいつまでも考えていられました。ただ、性能、コストはもちろん、各パーツの取り付けがちゃんとできるか、細かい仕様まで考えなければいけないのでそれなりに大変ですね。組み上げたら実機のレビューも書いていきます。