Amazonプライムセールで安くなっていたのでアサシン3を買いました。アサシン3は、Noctuaの高級空冷クーラーと比較されることは多いですが、今回は忍者五と比較します。理由は、同じ大型クーラーなのに価格が違うので空冷クーラーを選ぶ際にはけっこう悩むところだと思ったからです。
結論を先に言うと、Corei9 10850kを使った私の環境では冷却性能はほとんど変わりませんでした。個人的には価格が安い分、忍者五の方がオススメできます。
※私の忍者五はファンを換装して1200rpmのものにしています。
※発熱に関してはPC環境によって大きく変わる可能性があるのでその点はご留意ください。CPUの熱問題に関する私の考え方は下の記事をご参考にしてください。
スペック比較
ASSASSIN Ⅲ | 忍者五 | |
サイズ(W:H:D) | 161×140×165mm | 138.5× 155 × 180 mm |
ヒートパイプ | 7本(直径6mm) | 6 mm径 × 6本 |
重量 | 約1,464g | 1,190 g |
ファンサイズ | 140mmファン×2 (PWM対応) | 120 × 120 × 厚さ27 mm |
ファン回転数 | 400~1,400rpm (LSP使用時 450~1,000rpm) | 300(±200)~ 800 rpm(±10%) |
価格 | 約9,800円 | 約5,600円 |
スペックを見るとアサシン3の方が一回り大きく、ヒートパイプも一本多かったりして冷却性能は高そうです。アサシン3の方はTDP280Wまで対応してます(忍者五は記載なし)。
ただし、気になるのは値段の違い。2倍近く差があり、素人目にはそれくらいの性能差があるのか疑問に持つ人もいるのではないでしょうか。
ベンチマークやゲームでの比較
検証環境
CPU | Core i9 10850K |
GPU | GEFORCE RTX 3080 VENTUS 3X 10G OC |
メモリ | G.Skill F4-3600C19D-32GSXWB 16GB×2 |
マザーボード | Asrock Z490 Phantom Gaming 4/2.5G |
電源 | Toughpower Grand RGB 850W Gold |
CPUグリス | シミオシ OC Master SMZ-01R (13.2W/m・K) |
検証には爆アツと言われるcorei9シリーズの10850kを使います。あとRTX3080は排熱がかなり熱いのでケース内が熱くなりやすく温度は少し高めにでていると思います。
それでは、ベンチマークやゲームなどで違いを検証してみましょう。検証環境は以下の通りです。マザーボードの設定はすべて初期値です(PL1、PL2、tau全てAuto)。
シネベンチ20
忍者五
ASSASSINⅢ
ほぼ差がないですね。正直こんなに差が出ないとは思いませんでした。ちゃんと取り付けられてないないんじゃないかとか、設定間違ってるんじゃないかと何回か確認しましたが大丈夫そうです。
あと、そもそも温度が高すぎのような気もしますが、RTX3080の排熱がかなり熱くなることもあり、ケース内温度が上がっていたように思います。
ちなみにゲームをやっても当然ながらほとんど差はありませんでした。
音はファン回転数が多いアサシン3が大きい
次に静音性ですが、アサシン3の方が大きいです。これは回転数の最大値が1400rpmとアサシン3の方が高いことが理由だと思います。ファンが高回転で回りっぱなしで目立つ感じでした。私の忍者五は1200rpmのファンに換装しているのですが、それと比べても大きく感じました。
結論
この結果から忍者五をオススメします。冷却性能が変わらないならより静かな方を選びますし、価格もファンの換装代(+1,500円くらい)を考えてもまだ忍者五に軍配があがります。
色々レビューを見ていると空冷最強と言われていたので、なんだかんだアサシン3の方がいいのかなと思っていましたが、私の環境を基に言えば忍者五も十分最強の一角を担えるのではと思います。10850kはかなりギリギリな感じですが、ゲームだけならいっても70℃台なので熱をそこまで気にしなければいけます。10700k以下でも動画編集とかしないなら忍者五で十分でしょう。
ただ、これよりも冷却性能を必要とする場合はそこそこいい簡易水冷を使ったほうがよさそうですね。今後簡易水冷も検証してみたいと思います。