自作PC

PCは自作とBTOどっちがいいの?→自作派だけどBTOでいいと思う

この前初めて自作でゲーミングPCを組みました。その経験を踏まえて自作とBTOどちらがいいか、個人的な意見を紹介します。私は、構成の自由度やコスト面で自作にメリットがあるものの、パーツ選びと組み立ての手間、自力でのトラブル対応を考えると大体の人はBTOを選んだほうがいいと考えています。

※この記事は、雑誌やWebで最新パーツをチェックするようなPC好きの人ではなく、パーツとかよくわからないけどPC買おうかなと思っている人向けに書いています。

自作はいいぞ!

私がPCを自作した感想は「めっちゃ楽しかったし、自分で選んだ構成だからとても満足!」です。PCの使い道、予算を考えながらパーツ構成を選ぶのはいくら時間があっても足りないくらい毎日楽しく考えていました。それこそブログ記事を書いてしまうくらいにはw

ではこれからPCを買う予定の人に「ぜひ自作したほうがいいよ!」と進められるかとそうではないと思っています。これから自作とBTOのメリットやデメリットを比較しつつ、どちらがいいか書いていきます。

自作のメリット:パーツ構成を自由に決められる

まずは自作のメリットから。自作は何と言ってもパーツの構成が自由に決められます。メモリはこれじゃなきゃいやだとかグラボ2枚積みたいとか。パーツごとのこだわりがあればあるほど自作した方がいい可能性があります。BTOだとオプションで色々選べるけど、使いたいものがないとかあるので。自分の用途にバシッとハマったPCが作れる。満足度という意味においてはBTOよりも自作の方が高くなります。

過剰な部分をなくすこともできる

好きなパーツがそれほどない場合でも、BTOを見ていて、「この構成いいけどこんなにHDD容量いらないなぁ~」とかそういうこともあると思います。その場合に、いらないものを省いた構成で自作すれば割安になるかもしれません。

自作はコスト的に安い?

この記事をご覧になってる方はコスト的に自作の方が安いんじゃないかと思って検索された方も多いんじゃないでしょうか。結論を言ってしまうとそこまで変わらないと思います。ハイスペックになれば自作の方が安くなりますがミドル以下ならそれほど変わらないです。

私が先日自作したPCを例にしてみます。第10世代のCore i7(発売直後)にRTX2080Tiを載せた構成です。パーツは一つ一つ価格ドットコムで最安値を検索して買いました。合計金額は29万円ほどです。詳しくは過去記事をご参照ください。

【自作PC】Corei7 10700kとRTX2080TiでゲーミングPC組んだ~パーツ選び編~ 今回はゲーミングPCを自作する話です。まずは、PCパーツ選びから。スペック等詳細な比較レビューは他にもたくさんいいブログ記事があります...

私の構成はPC SEVENというBTOサイトでほぼ同じ構成が注文でき、金額は33万円台でした(2020年6月時点)。その価格を比べてみると約4-5万円ほど自作の方が安くなりました。率に直すとBTOよりも約15%くらい安い計算です。これくらい差があればけっこう何かパーツをグレードアップできます。私は差額で浮いた分ちょっといいモニターを買うことにしましたw

PC SEVENでほぼ同じ構成で組んだ場合の値段

ただし、これは金額が大きい分差額も大きく見えているといえるかもしれません。10万円の構成なら上の15%を単純に当てはめると1万5千円くらいお得になる計算になります(実際に比較検証したわけではないです)。これをメリットと感じるかどうかは後程説明するデメリットも考えると評価は分かれるかもしれません。

ちなみに:キャッシュレス決済の割引を使うとさらに安くなる可能性も

すこし本筋と離れたところでのメリットとなりますが、パーツをバラで買うので色々なキャッシュレス還元やポイントを使用することができます。BTOサイトだとそれほど色々なキャッシュレスに対応していませんが、パーツをAmazonや家電量販店で買う場合もありますので各種割引、ポイントサービスを使うことができます。私はキャッシュレスキャンペーンを使って上で挙げた金額よりさらに低い金額でPCを組みました。

デメリット:手間がかかる

冒頭で私はパーツ選びには時間がいくらあっても足りなかったと書いたと思います。裏を返せば、自作PCではいろんなことを検討する必要があると思います。つまり、自作PC手間がかかるのです。

自分の使用目的に合ったパーツ選び

自作したことない人は、自分の知らないパーツがどのような働きをしているかということから調べなければならないです。

私もマザーボードなどは名前やざっくりした役割は知っていましたが、自分の用途でどれを買うべきかはわからなかったので、色々調べることとなりました。

各パーツ同士は組み合わせて大丈夫か

また、パーツ同士が一緒に組み合わせていいのかも考える必要があります。例えば、マザーボードでいうと、使いたいCPUに対応したソケットを持つマザーボードにつけられるかなどですね。「とりあえず価格ドットコムで売れてるの買えばいいや!」というわけではないですw細かいことを言えば、パーツを組み立てた際にケースの大きさに収まるかとかも考える必要があります。

こうしたことは、自作に慣れていれば当然のようにチェックすることなのですが、初めてであれば一つ一つ調べながら進める必要があります。

組み立ては初めてならそれなりに時間がかかる

組み立ても慣れていなければそれなりに時間がかかります。

例えば、配線をどこにつなぐか事細かに書いてあるわけではないので、Webサイトや動画で色々確認しながらやりました。私は初めてということもあり合計で4時間くらいかかりました。最初は「たのしー!」と思ってましたけど、配線で悩んだところでは「これもう誰かやってくれ~!」と思うこともありましたw

ただ、一回やればかなり感覚はつかめるので次からはそれほど苦にならないと思います。自作好きな人は普通の人よりもパーツ交換、PC買い替えの頻度が高いと思いますのでデメリットになりませんが、5~10年に1度買い替えるくらいだったら少しコストがかかってもお店側に組んでもらったほうがいいのではないかと思います。

動かない等のトラブルは自分で対処する必要がある

パーツの買い間違いはもちろん、きちんとパーツを選んでも初期不良や相性の問題でうまく動かないことはあります。何かしらトラブルが起きた際には自分で原因を突き止めて対応しなければなりません。

つまりサポートがないということです。BTOパソコンの場合、動作チェックもしているのでそもそも動かないということは起きにくいですし、万が一おきてもお店側が対応してくれます。

結論:こだわりがないならBTOでOK!

自作のメリットは、好きなように組み立てられるってことが大きいのかなと思います。大抵の構成はBTOでできるので絶対に自作じゃないとムリというケースは少ないです。私も色々調べてこれだ!というパーツを選びましたが、結果的には、上で紹介したようにほとんど同じ構成を組めるBTOサイトは存在しました。

価格もパーツ選びや組み立ての手間を考えるとそこまで魅力的かどうか微妙です。私は次も自作したいとは思いますが、これはパーツ選びも含めて楽しいからという部分が大きいと思いますね。私の個人的な考えをまとめると、以下に当てはまる人には自作してみたらいいよ!って言えると思います。

・PCパーツ自体に興味がある人(ガジェット好きとか)
・手間暇を惜しまず、少しでも安くPCを組みたい人

PC自体に興味はなく、ゲームや仕事などやりたいことができればいいよって人は普通にBTOで買ったほうが満足度は高いと思います。というかそれが普通だと思うので、冒頭で書いた通り、私は大体の人はBTOでいいのではないかなと思います。

オススメのBTOパソコン

私が組んだのがゲーミングPCなので最後まで色々と比較検討した2つのサイトを紹介します。

PC SEVEN

PC SEVENはパーツ選択の自由度が高く、人気のパーツも大体あります。このサイトのいいポイントは好きなパーツを選んだら、組み合わせられないパーツは選べないようになっていることです。例えば、オプションで高スペックのCPUやGPUを選んだ場合、Wの低い電源は選べないようになっていたり、選んだケースによってはこのパーツは取り付けられないと出てくれるので組み立てられない構成にならないことですね。

ドスパラ

いわずと知れたPCショップの老舗。入門機からガチ勢まで幅広いラインナップをもっています。例えば第10世代Core i7とRTX2070SUPERを搭載したGALLERIA XA7C-R70Sは、あまり構成をいじらなくてもほぼ不足のない構成になっていると思います。強いて挙げるなら電源は750W以上に上げておいてもいいかなと思うくらい。とりあえず有名どころのゲームを快適にプレイしたいのであれば、こちらを買っておけばOKといえるくらいの仕上がりです。