自作PC

ブループロトコル用最安PC構成を考える

先日とても面白そうなゲームを見つけました。ブループロトコルというバンダイナムコが開発中のアクションRPGです。グラフィックがアニメキャラで、個人的にはとても好みの見た目です。キャラクリも細かく自分でできるようです。アニメキャラでプレイできる黒い砂漠みたいな感じだったら最高なんだけど…。正式リリースの日程もまだわかりませんし、βテストも数ヶ月前に終わっていて今はプレイできないので、暇つぶしにPCの最安構成を考えてみます。

ブループロトコルの必要スペック

クローズドベータテスト(CBT)の段階では、低画質・中画質・高画質の3つのスペックが公表されています。

低画質中画質最高画質
OSWindows 8.1/10(64-bit 日本語版)Windows 8.1/10(64-bit 日本語版)Windows 10
 (64-bit 日本語版)
CPUIntel® Corei3-4340Intel® Corei5-3330Intel® Corei7-7700
メモリ8GB RAM8GB RAM16GB RAM
GPUNVIDIA® Geforce® GTX660(2GB)
AMD Radeon R7 370(2GB)
NVIDIA® Geforce® GTX960(2GB)
AMD Radeon R9 380(2GB)
NVIDIA® Geforce® GTX 1060(6GB)
AMD Radeon RX580(8GB)
ストレージ空き容量HDD 20GB 以上HDD 20GB 以上SSD 20GB 以上
解像度1280 × 720 以上1920 × 10801920 × 1080
出所:https://blue-protocol.com/entry/

最高画質でもそこまで高いスペックを要求するわけではなさそうです。現在売られているゲーミングPCであればエントリークラスのゲーミングPCでもいけそうな感じ。例えばドスパラのMagnate MHのようなゲーミングPCのエントリーモデルでも中~最高画質くらいでプレイできそうです。

ドスパラ Magnate MH(商品サイトへのリンク)

最安構成を考えてみる

中には低画質に落としてもいいから安くPCを揃えたいという人もいると思います。スペック表を基に最安構成を考えてみます。

なお、少し重要な点ですが、低画質の構成のパーツはかなり古いものなので現在は入手するのが難しく、在庫があっても価格がけっこう高くなる傾向があります。

なので低画質に記載されているパーツよりも性能が良いのに価格が安いものがゴロゴロあります。

今回は最低スペックでちゃんと動くかよりも必要なスペックを満たしたうえで価格が安い構成になるように考えます。

CPU

低画質スペックに記載されているIntel® Core i3-4340は2013年に発売された第4世代のCPUです。今お店で売られている新品PCには使われてないくらい古いものです。基本スペックは下の表に記載しておきます。価格はすべて2020年8月末頃の価格です。Core i3-4340のスペックを持った最安CPUは、同じく第4世代のCore i3 4170です。こちらは2015年発売なので4340よりかは新しいCPUです。

ただし、3,000円くらい高くなりますが、第9世代のCorei3-9100F(2019年6月発売)にするべきです。理由は、対応メモリの性能差があることと、マザーボードとの組み合わせると価格差が縮まることと対応するメモリの性能差が大きいことです。

どういうことか具体的に説明します。まず、対応するメモリの性能です。Core i3 4170の方は対応するメモリがDDR3という一つ前の規格になります。Corei3-9100FはDDR4でデータの転送速度に差がでます。DDR3とDDR4のメモリ自体にはそこまで価格差はないのでDDR4を選んだほうが良いです。

次に、マザーボードについてですが、CPUにはそれぞれにソケットの形式があり、その形式に対応したマザーボードでないと動作しません。Core i3 4170はLGA1150で、Corei3-9100FはLGA1151です。これに対応するマザーボードの最安値は、Core i3 4170で7,678円、Corei3-9100Fは6,080円になります。CPUとの合計価格はCore i3 4170が13,758円、Corei3-9100Fは15,050円となり、価格差は1,500円を切ります。CPU自体の性能差は、ベンチマークで9100Fの方が2倍以上ありますから、こちらを選ぶ方がいいです。

ちなみにAMDは2コア、4スレッド、3.5GhzのAthlon240GEが8,900円くらいだったけどそれなら確実に9100Fの方が上なので落選。

Core i3-4340Core i3 4170Corei3-9100FCorei5-10400
コア数2246
スレッド数44412
動作クロック3.6Ghz3.7Ghz3.6Ghz2.9Ghz
ベンチマークスコア
(Passmark)
3,5283,5846,83512,856
CPU価格(価格.com最安)価格なし6,080円8,970円22,640円
CPU+マザボ価格価格なし13,758円15,050円30,318円

メモリ

メモリは8GBか16GBです。中画質まで8GBになっているので価格を優先するなら8GB、性能を優先するなら16GBにしましょう。8GBで3,000円程度16GBで6,000円程度なのでそこまで値段が気にならないなら16GBにしてしまうのが良いです。

GPU

GPUは、NvidiaのGTX660かAMDのRadeon R7 370が低画質の最低ライン。でもこの2つは今新品はほとんど売ってません。Amazonにあったのが4万円とめちゃくちゃ高いので買ってはダメです。他に性能がよくて安いものがありますからそちらを選びましょう。

ベンチマークがGTX660とR7 370以上で、価格が安いものを選ぶとGeForce GTX 1050 Tiになります。ただ、価格差2,000円でGTX 1650が買えますのでそちらの方がいいです。ベンチマークスコアはGTX1650に劣りますが、実際のゲームではRTX1650よりfpsが高くなるAMDのRX570もオススメです。

チップGTX660R7 370GTX 1050 TiGTX 1650RX570
メモリGDDR5
2GB
GDDR5
2GB
GDDR5
4GB
GDDR6
4GB
GDDR5
4GB
ベンチマークスコア(Passmark)3,9534,4156,3997,8516,967
価格価格なし価格なし12,628円14,100円13,970円

ストレージ(HDD/SSD)

ストレージ容量は、20GBなんて少ない容量のものはないですから、完全にお好みですね。ただ、読み込み速度がSSDの方が確実に上なので、HDDじゃなくてSSDにしましょう。240GB以上あればひとまず大丈夫ですが、ほかのゲームやったり、スクショや写真等も保存したいとかあれば予算と相談しつつ増やしていけばいいです。

最安構成の値段:53,000~56,000円

あとはマザボや電源、ケース、OSなどPCを動作させるために必要なパーツを選ぶと総額は最安構成で53,000円くらいになりました。当然これらのパーツは必要最低限で安いものを選んでいます。

CPUをCore i3 9100Fに、GPUをGTX1650に交換しても56,000円くらいです。個人的には3,000円くらいの差であればCPUとCPUは変えたほうがいいですね。あとメモリを8GBから16GBに増やすのも3,000円くらいプラスすればできるのでおすすめです。全部やっても6万円いかないくらい。

先ほどのBTOパソコンは、最新のCPUを使っているのでそのぶん金額が高くなっていて、その分性能も高くなっています。

どちらがいいかは最安構成でどれくらい快適にゲームができるかによります。GTX1650は最高画質構成のGTX1060をちょっと下回るくらいのベンチマークスコアなのでそこそこいけそうな気がしますが・・・。まだブループロトコルは正式リリースされていないので、ちょっとずつパーツを買い集めて組んでみようかなと思います。

最終的な構成はこちら。

最安最安+CPU、GPUグレードアップドスパラエントリーモデル
(Magnate MH)
CPUCore i3 4170
(6,080円)
Core i3 9100F
(8,970円)
Core i5-10400
メモリ8GB G-skill
(3,340円)
8GB G-skill
(3,340円)
16GB
GPUGTX 1050 Ti
(12,628円)
GTX 1650
(14,100円)
GTX 1650
ストレージSSD 256GB
(3,639円)
SSD 256GB
(3,639円)
SSD 240GB
マザーボードBIOSTAR H81MHV3
(7,678円)
Colorful H310M-E V20
(6,080円)
電源400W
(3,780円)
400W
(3,780円)
400W
PCケースVersa H17
(2,979円)
Versa H17
(2,979円)
OSWindows 10 Home 64bit DSP版
(12,900円)
Windows 10 Home 64bit DSP版
(12,900円)
Windows 10 Home
合計53,024円55,788円76,978円