PCを自作する際になかなか大変なのがパーツ選びです。最初は何が必要が、何から選んだらいいかよくわからないですよね。この記事では、初めてPCを自作する人向けにパーツの役割を説明し、選ぶ際の順番、気をつけるべきポイントを簡単に解説します。
ひとまずこのページを見れば、自作PC用パーツをひと通り揃えることができるようになることを目指します。かなり長くなるので、パーツ毎の説明は簡潔さを優先し、例外やこの場合は〇〇といった細かいことは少し省いています。
パーツを選ぶ順番
下の図に記載します。要するにPCの性能に関わる部分から選びましょうということです。
最初にGPUの有無を決めて、その後CPUを決めると大体のPCの性能が決まるので、他のパーツはどれを選んだらいいか、ある程度範囲を絞ることができます。
それでは、この順番に各パーツの用途や選び方を説明します。
1.GPU 単純な計算を大量に行う
GPUの主な役割は映像を画面に写すことです。ゲームの画像処理など、膨大な単純計算を実行して画面に映像を出力します。
少しイメージしやすくするためにレストランの厨房を想像してみてください。GPUは、盛りつけや野菜の皮むきなど一つの作業を専門に数多くこなす人のイメージです。GPUにはこうした人が大量にいて、膨大な作業を人海戦術でこなしています。
GPUは必ずしも必要ないけどかなり重要
実は、PCを動かす上でGPUは必ずしも必要ありません。GPUの役割であるグラフィックの出力機能はCPUも持っている場合が多いからです。その場合、CPUをつける必要はありません。
GPUを付ける必要があるかどうかは、自分のPCの用途によります。絶対に必要になるケースは、CPUに内蔵GPUがない場合です(次のCPUのところで説明します)。これはGPUをつけないとモニターが合っても画面が表示されません。
あとは、CPUに処理させるよりGPUの方が効率的な場合です。代表的な例は、ゲーム、動画編集(エンコード)、機械学習です。
これらの作業は、GPUの持つ計算能力を使うことでCPUよりも効率的に計算処理ができることが多いです。特にゲームをする場合はほぼ必須です。動画編集は、エンコードする動画ファイルが重くなければCPUだけで処理させることも可能ですし、機械学習も計算量によってはCPUで十分な場合もありますので自分の用途によって決める必要があります。
ちなみに、なぜ先にCPUよりもGPUを先に決めるかというとCPUの性能によってはGPUの性能がうまく発揮できない場合があるからです。例えば、ゲームの場合、高性能なGPUに対して性能が低いCPUを選んでしまうとfpsが低くなる場合があります。なので個人的にはGPUを先に決めた方がいいと思っています。なお、逆のパターン(GPUがCPUのボトルネックになること)はないです。
選び方のポイント
一言でいうとどれだけ快適さを求めるかによります。性能が高くなればなるほど処理性能が上がるのでソフトの処理が早く終わります。
動画編集や機械学習はケースバイケースなので必要なスペックを示すことは難しいですが、ゲームであれば求めるfpsである程度決められます。
fpsは1秒間に何枚の画像を表示するか、という指標です。パラパラ漫画で枚数が多ければ多いほど絵がスムーズに動くことを想像すれば分かりやすいと思います。PS4など一般的なゲーム機は60fpsです。これは普通のテレビの上限になります。
ゲーミングモニターはこれを60fpsを超えるような表示ができるように設計されています(詳しくはモニターのリフレッシュレートのところを参照)。GPUを選ぶ際には、自分のやりたいゲームで少なくとも平均60fpsを超えるGPUを選ぶといいと思います。ゲーム名+GPU名でググればGPU毎にでどれくらいのfpsが出るか、レビュー記事がたくさん出てきますので参考にするといいと思います。
オススメのGPU
そうはいってもどこから調べればいいかわからないと思いますのでエントリークラスからハイスペックまで定番のGPUを上げておきます。
エントリー | 参考価格 | 対応CPUスペック目安 |
GTX1060 | 約1.5万円 | エントリー~ミドル |
RX570 | 約1.4万円 | エントリー~ミドル |
ミドル | ||
GTX1660 SUPER | 約2.5万円 | ミドル |
ミドルハイ | ||
RTX2070 SUPER | 約4.5万円 | ミドル~ミドルハイ |
RX5700XT | 約4.5万 | ミドル~ミドルハイ |
ハイスペック | ||
RTX3080 | 約10万 | ミドルハイ~ハイ |
ウルトラハイスペック | ||
RTX3090 | 約23万 | ミドルハイ~ハイ |
ミドルハイ以上を今買おうとしてる人は注意!
2020年10月現在、GPUを買おうとしている方は少し注意が必要です。RTX3000シリーズという新しいGPUがNVIDIAから発売したほか、10月末にはAMDが新たなGPUを発表する予定です。NVIDIAの新たなGPUはこれまでの最上位機種よりも性能が高く、しかも値段が安いです。そのため、古い最上位機種の値段が大きく崩れるなど影響がでています。
正直ミドルハイ以上のゲーミングPCを組むのであれば、新たなGPUがオススメですが、まだ全て出揃ってないので決めきれない部分もあります。今すぐ欲しい!という場合以外は、少し待ってみるのもいいと思います。
2.CPU 複雑な計算を行う
PCを動かすために必要な、複雑な計算処理を行うパーツです。PCにある色々なソフトを処理して実行していきます。CPUの性能が高いほど早くソフトが動きます。
レストランで例えると、CPUは料理人にあたります。素材を調理して料理を作ります。料理人の腕が良ければ(CPU性能が高ければ)早く料理ができる(ソフトが動く)わけです。料理人がいなければ、レストランは何もできないように、CPUがなければPCは動かないですし、PCパーツの中でも非常に重要な役割を持っています。
選び方のポイント
GPUを必要とする用途の場合、GPUの性能に合わせたCPUを選べば良いです。GPUが必要ない場合、PCの主な用途によって選びましょう。使いたいソフトウェアに推奨スペックが書いてありますからそれ以上のCPUを選ぶのが基本です。ちなみにソフトには最低スペックとか動作可能スペックなどの記載もありますが、ソフトの起動がかろうじて可能という場合も珍しくないので推奨スペックに近いスペックで構成することをオススメします。
IntelとAMDの違い
CPUは基本的にIntel社かAMD社製の二択になります。両者の違いとしてまず抑えておくべきポイントは、Intel CPUが基本的に内蔵GPUが組み込まれているのに対して、AMDは内蔵GPUが組み込まれていないことです。
これはけっこう見落としがちなポイントで、現在大体のPCは内蔵GPUを標準で備えているインテル製CPUを使っているため、モニターに画像を表示するために必要なパーツがあると言う考えに至らない場合があります。
内蔵GPUがないとディスプレイに映像を表示するために別途GPUを取り付ける必要があります。同じくらい性能のCPU同士を比べると、AMDの方が価格が安い場合がありますが、AMDの場合はGPUも含めた価格で比較しないといけません。
もちろん、どちらのメーカーも内蔵GPUありとなしどちらのCPUも出しています。見分け方ですが、Intelは基本内蔵GPUを備えていて、型番の末尾にFがついてるもの(Core i3 9100Fとか)には内蔵GPUがありません。逆にAMDは、基本内蔵GPUがなく、末尾にGやGEがついてるCPUに内蔵GPUがあります(Ryzen 3200Gとか)。
性能面でいうと、Ryzenが動画編集など色んなタスクでパフォーマンスを発揮できます。一方、Intelはゲームに強いと言われています。
ただし、性能面の話は同レベル帯であればそこまで大きな差はないと思って大丈夫です。最近はAMDの方が開発が進んでいるので、ベンチマークは同レベル帯のCPU同士で比べると、Intelを上回ることが多いです。
一方、Intelの方は、長年大きなシェアを持っていることもあり、ソフトウェアとの相性が良いことが多く、スペックでAMD製に負けていても実運用上はIntelの方がパフォーマンスがいい、というケースも珍しくありません。特にゲームに限ればIntel CPUの方がパフォーマンスがいい傾向があります。
オススメのCPU
色々あって迷うと思いますが、必要なスペックのレベル毎に定番のCPUを紹介します。こちらを選んでおけばまず性能的に不満が出ることはないでしょう。
エントリー | 内蔵GPU | 参考価格 | オススメポイント |
Core i3 10100F | なし | 約1.1万円 | 期待のエントリーモデル |
Core i3 9100F | なし | 約1万円 | 格安ゲーミングPCならこれ |
Ryzen 3200G | あり | 約1.4万円 | 内蔵GPUもついててお得 |
ミドルスペック | |||
Core i5 10400F | なし | 約2.1万円 | この価格帯ではコスパ最強 |
ミドルハイスペック | |||
Ryzen 3700X | なし | 約4万円 | コスパ良し |
Core i7 10700K | あり | 約4.7万円 | ゲーミング特化 |
ハイスペック | |||
Ryzen 3900X | なし | 約5.9万円 | ゲーム、クリエイティブ どちらも高性能 |
Core i9 10900K | あり | 約6.4円 | 最高峰のゲーム性能を 追求するなら |
PICK UP! Core i3 10100Fが発売!
intel 第10世代のCPUCore i3 10100Fが発売されました。4コア8スレッドで価格はなんと1万円!4コア4スレッドのCore i3 9100Fとほとんど変わらない価格です。これからのエントリークラスの中心はこちらになる可能性が高いと思います。
3.マザーボード 各パーツを載せる土台
マザーボードは各パーツを載せる基盤のことです。電源から供給された電力を各パーツに供給する等の役割を持っています。マザーボード自体が性能に大きく影響するわけではないですがPCが安定して動作するために重要なパーツです。
例えるなら水道やコンセント、ガス口を備えた調理場の内装設備にあたります。自分の料理がしやすいようにガス口の位置や数を気にしたりして選びます。料理の味には直接関係しませんが意外と重要なポイントですよね。
選び方のポイント
まずは、選んだCPUがつけられるマザーボードを選ぶ必要があります。ソケットといって、CPUをつける場所の規格があり、その規格に対応しているマザーボードを選びましょう。マザーボードとCPUのソケットが異なる場合、PCが動かないので注意が必要です。例えば、先にオススメCPUであげたCore i3 9100FであればLGA1151のソケットに対応するマザーボードを選ぶ必要があります。
ちなみに同じマザーボードのシリーズでも形状が違うものもあるので注意!例えば、下のオススメにあげているAsrockのSteel Legendなどは定番のシリーズなので新しくCPUがでれば対応したソケット形状のSteel Legendを発売したりします。きちんとソケット形状を確認して選びましょう。
もし、最初にGPUを選んでいない場合、モニターとの接続はマザーボードの映像出力端子部分につなぐことになりますのでHDMIやDPなど自分のモニターの接続端子にマザーボードが対応しているか見ておくことも重要です(最近のは大体HDMIはついてる)。
次に大きさですね。マザーボードには大きさで分類した規格があります。色々な種類がありますが、有名な規格を例に挙げるとE-ATX>ATX>microATX>mini ITXの順の大きさです。これはどの大きさのケースを選ぶかによる部分が大きいです。あと小さいものにればなるほどメモリのスロットが少なかったりしますが、普通にPCを組むのであれば十分ですのでそこまで気にしなくても大丈夫です。
オススメのマザーボード
安くて有名なシリーズを挙げておきます。どのシリーズも各ソケット形状に合わせたマザーボードを出しているので気になる方はリンクから探してみてください。
AM4(AMD Ryzenシリーズに対応)
LGA 1151(intel Corei3 9100F等)
LGA1200(intel Corei10700k等)
4.メモリ データを一時的に置いておく場所の大きさ
メモリはソフトを実行するにあたって必要なデータを一時的に置いておく場所です。
よく作業台の大きさに例えられます。冷蔵庫から素材を取ってきて調理するキッチンと考えればイメージしやすいのではないでしょうか。これが十分に大きいければ調理に必要な素材を全て出しておけるので料理人であるCPUが効率的に動くことができ、パフォーマンスも上がります。
選び方のポイント
ゲームや自分の使いたいソフトがあれば推奨スペックが書かれているはずなので、その中のRAMとかメモリという項目を見ましょう。
1本でも問題ないですが、2本以上のセットになっているものを選びましょう。例えば8gbのメモリを買う際に8GBのメモリ1本ではなく、4GBを2本買うということです。理由は1秒間に転送できるデータ量が増えるからです。
あとは形式に注意しましょう。デスクトップ用のメモリはDIMMです(SODIMMはノートPC用です)。あとメモリの世代ですが、DDR4が現在主流です。マザーボードによってはサポートするメモリの種類がDDR3の場合もありますのでマザーボードが対応しているメモリも確認しておきましょう。
オススメのメモリ
メモリもこだわればキリがないのですが、なかなか決められないという場合は、DDR4-2666 の8GB×2枚で合計16GBにしておけばほとんどのタスクで対応可能です。値段もそこまで高くないので初めはこれくらいで様子を見てもいいと思います。増やしたい場合は同一型番のものを買って残りのスロットに挿すだけでいいのでとても簡単ですし、後からパーツを変えられるのも自作のいいところです。
5.ストレージ データを保存しておく倉庫の大きさ
データを長期保存しておく場所の大きさです。ソフトや写真、音楽のデータを保管する役割をもっています。これはスマホ等でもよく目にするとおもいますので多くの人が理解しやすいのではないでしょうか。
くどいですが、例えると冷蔵庫のようなイメージです。メモリも同じ保存場所ですが、作業台ですので素材を動かしやすくなっていますが、長期保存ができません。ストレージは素材の動かしやすさよりも長期保存に特化しています。
選び方のポイント
まず、ストレージは大きく分けてHDDとSSDがあります。違いはデータの出し入れ(読み書き)の速度と価格です。HDDは、読み書きの速度が遅いですが、値段は安いです。SSDは読み書きの速度は速いですが、価格はHDDよりも高いです。
また、SSDはSATAとm.2の2種類があります(デスクトップPCの場合)。細かいことを挙げるとキリがないのですが、大胆にシンプルな言い方をすればSATAはSSDの中でも比較的安くて読み書きが遅く、m.2は読み書きが速くて高いです※。HDDと合わせていうと読み書きの速度はm.2 SSD>SATA SSD>HDDの順に早く、価格もm.2 SSD>SATA SSD>HDDの順に高くなります。
※m.2にもSATA接続はありますが、細かいので割愛します
ストレージを1つだけにするなら必ずSSDにしましょう。HDDだけにしてOSやゲームなどをHDDにインストールしてしまうと他のパーツがいくら高性能でも起動がとても遅くなります。メインのストレージはSSDにしましょう。
大容量のストレージはHDDのほうが安いので写真や動画など読み込みスピードがそこまでいらないものを大量に保存したい場合はHDDを増設すればいいです。
オススメのストレージ
SSD M.2 NVMe
読み書きが早いのでOSやゲームなどを入れるメインのストレージはNVMeがいいです。500GBでもいいですが、ゲームをやる人は最近のゲームはかなりデータ量が大きいので1TB以上にしておくといいです。
SSD SATA
NVMeのストレージでもの足りない場合はSATA SSDを追加してもいいと思います。
HDD
動画編集などでストレージがたくさん必要なひとは追加HDDでストレージ容量を確保するのが効率的です。
6.電源
PCの電源ユニットは、家に流れている交流の電気を直流に変換する役割があります。
選び方
今まで選んだパーツの電力を計算してその2倍の容量のものを選びます。これは電源ユニットの最大出力の半分程度の消費電力の際に、電力交換効率が電最も高くなるからです。
PCの消費電力なんて計算できないよ…という方も安心してください。計算してくれるサイトがありますのでそちらを使いましょう。例えばPCの使用電力合計が200Wであれば400W以上を選べば大丈夫です。
あと電源コードが電源本体に固定されているものと取り外し可能なプラグイン式があります。個人的にはプラグイン式がオススメです。使わないコードを外しておけるので配線がごちゃごちゃしにくいです。
80plus認証とは
電源ユニットには、大体80plusGOLDとかBRONZEとかマークがついています。これは交流から直流に電気を変換する時の効率を表しています。
まず、単に80plus認証があれば変換効率が80%以上だということ示しています。さらにその中でも変換効率の高さによって細分化されており、スタンダード<ブロンズ<シルバー<ゴールド<プラチナ<チタンの順に変換効率が高くなります。高効率の方が消費電力が少なくなります。
例えば、最大出力が1000Wの電源で交換効率が80%の場合、最大出力時にPCへ供給される電力は800Wになりますが、チタンの94%の場合940Wになります。言い換えれば、PCに800Wの電力を供給しようとした場合、交換効率80%(80plus)の場合は1000Wを消費しないといけませんが、交換効率が94%であれば851W で済むことになります。
つまり、電源ユニットの交換効率が高いほど実際に消費する電力が少なくなるのです。電気の変換で失われた電気は熱として消化されるため、高効率であれば電源ユニットの発熱が抑えられます。結果として安定した動作が期待できたり、電源ユニットの耐久性が持続する可能性があります。
オススメの電源ユニット
下の電源はわたしがメインPCで使っているシリーズです。80plus GOLD認証で価格もお手頃です。650、750、850Wがあります。
7.CPUクーラー CPUが出す熱を下げる
CPUは複雑で多くの計算処理をすると発熱します。温度が高くなりすぎると性能を抑えて温度を下げたり、あまりにも高いとPCが強制終了することがあります。
例えるなら、コンロの上につけている換気扇のようなものです。厨房の熱に熱がこもり、部屋の温度が上昇すると料理人(CPU)の効率が落ちたり、倒れてしまうかもしれません。
これを防ぐためにCPUクーラーというものをつけて放熱し、温度上昇を抑えます。
選び方
CPUクーラーは空冷と簡易水冷、本格水冷の3つがあります。空冷はCPU金属のフィンをつけて特徴は以下の表の通りです。
冷却性能 | 価格 | 取り付け | サイズ | |
空冷 | 低~中 | 安い | 簡単 | 大きい |
簡易水冷 | 中~高 | 高い | 簡単 | 小さい |
本格水冷 | 高 | とても高い | 難しい | 大きい |
冷却性能は一般的に水冷の方が高いです。ですが、ラジエータが小さいと簡易水冷でも空冷に負けることがあるので簡易水冷を選ぶ際にはラジエーターのサイズが240mm以上になっているものを選ぶといいです。
なお、本格水冷はこの記事ではとりあげません。この記事を対象となるはじめて自作PCを組む方にはハードルが高いからです。ちなみに私も本格水冷でPCを組んだことはありません。どうしても本格水冷で組みたいという方は、専門の記事を参照したり、実際に組んだことある方に相談されることをオススメします。
オススメのCPUクーラー
ド定番の商品です。ハイエンドCPUじゃなければ大体これでOKというくらい。
10700kくらいのハイエンドCPUを空冷で運用したいならこちらがオススメ。めちゃくちゃでかいのでケースの大きさはよく確認しましょう。
簡易水冷ならこちら。個人的にデザインも好きです。
8.PCケース
ケースの説明は不要ですよね。選び方は、選んだマザーボードの規格に対応しているかとCPUクーラーとGPUがおさまるかの2つを最低限確認しましょう。あとは自分の好きなデザインを選べばOKです。小さいものにすれば場所をとりませんが、ケース内のエアフローが確保しにくくなるので、熱がこもりやすくなります。あとストレージの増設などあとからパーツをつけたす余裕(拡張性と言います)が少ないです。
これは個人的な趣味の部分が大きいので私が使っているシリーズを載せておきますね。とてもシンプルでリビングとかに置いても目立ちません。中の配線もつけやすくておすすめです。
オススメのPCケース
9.モニター
モニターは用途に応じて好みのものを選びましょう。最近はテレビもHDMI接続端子を持っているので、実はテレビでも構いません。ただ、PCの画面を映すように作られたモニターの方が安いし、(モニターとして)高機能です。選び方は大きく分けて4つあります。
大きさ
まずは当然ですが大きさです。テレビと同じくインチで選びます。あとはモニターのスタンドもあわせて、置く場所のサイズに合わせて選びましょう。
解像度
次に解像度です。モニターは非常に小さい四角(ドット)が光ることによって映像を写しています。当然細かくなれば細かくなるほど高精細になります。解像度は次の3つが一般的です。
・フルHD(1,920x1,080)
・WQHD(2,560×1,440)
・4K(3,840×2,160)
一つ注意しなければならないのが、解像度を高くすればそれだけマシンスペックが必要になります。特に4Kでゲームをしようとすると最高スペックのGPUでも60fpsを出せないなんてことも珍しくありません。モニターのサイズが27インチフルHDでも大丈夫だと思います。
パネルの種類
パネルの種類は、主に次の3つの特徴で分類されます。
・TN(Twisted Nematic)方式
・VA(Vertical Alignment)方式
・IPS(In-Plane-Switching)
TN方式は、コストが安く、応答速度が速いのでFPSゲームなどアクション系のゲームに向いています。デメリットは視野角が狭いので画面を正面よりやや横から見る場合、見づらいことがあります。
IPS方式は視野角が広く、色の再現性が高いので、静止画やRPGなど動きが比較的小さいゲームに向いています。デメリットはコストが高いことです。
VA方式はTNとIPSの中間的な存在です。
リフレッシュレート
リフレッシュレートは1秒間に何回画面を更新できるかという指標です。標準的な60hzであれば1秒間に60回画面を更新して表示できます。PC側で1秒間に100枚の画像を処理してモニターに表示しようとしても、モニターが60hzであれば、fpsの最大値は60になります。性能の高いGPUを選んで60fps超でプレイしたい場合、狙ったfpsがだせるリフレッシュレートを持ったモニターを選ぶ必要があります。ゲーミングモニターでは144hz、240hzあたりが人気です。
オススメのモニター
用途によってオススメは大きく変わるので、ここではコスパが高くどの用途でもそれなりに使えるモニターを紹介します。
10.マウス、キーボード
これはほぼ完全に好みなので好きなものを選びましょう。私はケーブルがごちゃごちゃするのが嫌なのでどちらもワイヤレスのものを使っています。
終わりに
長々と説明してきましたが、これでひと通り自作PCのパーツ選びに関する基本的な知識はついたと思います。早速パーツ選びを開始するも良し、さらに細かいパーツ毎の比較に進むも良し、読者の方にとって楽しい自作PCライフの参考になればうれしいです!