intelの10700kで自作PCを組んだ時にCPUクーラーはとりあえず安価な空冷クーラーを使って様子を見てみようという方針にしました。買ったのはサイズ社の忍者五です。名前とは裏腹にとても存在感のあるボディをしてます。SUGOI DEKAI。
ただ、その分冷却性能には期待できそう。今回はベンチマークを回したり、ゲームをやったときの温度をみてようと思います。温度が高くなりすぎるようであれば、簡易水冷に変更することも考えます。
結論としては、ゲームくらいなら十分許容範囲なのでこのまま空冷でいってみる、です。普通にゲームをするだけなら忍者五は10700kにも十分使える空冷クーラーだと思います。
当然、CPU温度はパーツ構成やエアフロー、はたまたPCの置き場所なんかによって大きくブレます。あくまで一個人の状態ということを理解していただけるとうれしいです。
検証環境
まず、PCの構成を以下の表にまとめます。GPUは、写真では2080tiですが、諸事情により検証はRX570を使用してます。CPUはBIOSで定格に作動するように設定しています。室温は25度です。
CPU | Core i7 10700K |
GPU | Asrock Phantom Gaming D Radeon RX570 4G |
メモリ | G.Skill F4-3600C19D-32GSXWB 16GB×2 |
マザボ | Asrock Z490 Phantom Gaming 4/2.5G |
電源 | Toughpower Grand RGB 850W Gold |
CPUグリス | Thermal Grizzly OC用特別設計高性能 熱伝導グリス Kryonaut 1g |
ベンチマークと負荷テストで検証:最高87℃
まずは、Cinebench20とCPU-Zを使って検証してみます。
Cinebench20(連続4回):最高87℃
CPU-Zで負荷テスト(3分間):最高79℃
グラフは、CPU温度と使用率を載せています。どちらもCPU使用率は100%ですが、シネベンチのほうが温度が高いですね。87℃だとちょっとやばいかな・・・?
実際のゲームで検証:平均54℃/最高66℃
実際にゲームをしてみます。
Fortnite(フォートナイト)
マッチングして数分遊んだくらいですが、温度は平均52.4℃で最高は64℃。
黒い砂漠
ハイデルの街をぐるっと一周回ってカブト族駐屯地で狩りをしてきました。
温度は平均54.3℃で最高は66℃。
ドラクエ10
軽いMMORPGのドラクエ10もやってきました。サーバー1のグレン、邪神の宮殿、ヴェリナード酒場前と人が多い場所をうろちょろしてみました。
温度は平均44.5℃で最高は60℃。
まとめ:ゲームなら空冷でOK。動画編集とかCPU使用率100%になるソフトを動かすならより水冷等高機能なクーラーを検討してもいいかも。
シネベンチを回したときにけっこう高くなるのが気になりますが、ゲームをするだけなら十分許容範囲だと思います。ご覧の通り、正直ゲームする時にCPUってそこまで使わないんですよね。なのでベンチマーク回したときみたいにCPU使用率が100%に張り付いて高温になるということはあまりないのかなと。
動画編集とか長時間CPUに高負荷をかける使い方をするならASSASINとかNoctuaのような最高峰の空冷クーラーや簡易水冷を検討してもいいかもしれません。ただ、エンコードならGPUで処理させる方法もありますし、クーラーをグレードアップするお金で、GPUを少しグレードアップすることも可能でしょう。マシンの総合的な満足度を考えて決めるといいと思います。
CPU温度についての考え方は人それぞれなので正解はないです。私は実運用で高温にならなければひとまずはいいかなと思っています。この辺の考え方は別記事にまとめてあるので良ければ読んでみてください。
また、費用の面で考えても、ちゃんとした簡易水冷を買うのであれば1万5千円~2万円くらいはかかります。忍者五は6千円を切るくらいで買えますし、コスパを重視するなら十分オススメできるCPUクーラーだと思います。
空冷か簡易水冷か迷ってる人はまず忍者五を使ってみることをオススメします!かなり大きいCPUクーラーなんでケースに入るかはよく確認してくださいね~。
追記:忍者五とASSASSINⅢと比較しました