自作PC

Ryzen5950X、5900X、5800X、5600Xの価格と評価

11/5にAMDの最新CPU、Ryzen5000シリーズが発売され、レビューもでてきました。現状判明しているベンチマークの結果をみると相当優秀ですね。新しく性能重視のPCを組むならどの用途でもAMD一択。インテルを積極的に選ぶ理由はなくなってしまいました。

Ryzen5000シリーズの価格

税込価格を下の表にまとめてみました。参考として、1世代前となるZen2CPUの価格を載せておきます(11/3時点)。

型番 価格 型番 価格 型番 価格
5950X
(16コア)
106,480円 3950X 76,980円
5900X
(12コア)
71,478円 3900XT 58,970円 3900X 54,980円
5800X
(8コア)
58,828円 3800XT 50,480円 3800X 43,980円
5600X
(6コア)
39,380円 3600XT 30,980円 3600X 29,580円

2020年6月に発売されたXTよりも1万円くらい高くなっていますね。

第10世代のインテルCPUとも比べてみましょう。Ryzen5000シリーズは内蔵グラフィック機能をもたないため、インテルの方も内蔵グラフィックのない、末尾にFがつくモデルで比較します。

型番 価格 型番 価格
5950X 106,480円 該当なし
5900X 71,478円 10900KF 58,969円
5800X 58,828円 10700KF 41,980円
5600X 39,380円 10600KF 28,578円

インテルCPUは価格が落ち着いてきたのもありますが、Ryzen5000シリーズの方が1万円以上高いです。

Ryzen5000シリーズの性能

Ryzen5000シリーズは、プロセスルールこそ7nmと変わりませんが、1世代前よりもシングルクロックの性能がアップしています。AMDは1世代前よりも5~50%ゲーミング性能が向上すると説明しています。

  5950X 5900X 5800X 5600X
コア/スレッド 16/32 12/24 8/16 6/12
最大ブーストクロック 4.9Ghz 4.8Ghz 4.7Ghz 4.6Ghz
ベースクロック 3.4Ghz 3.7Ghz 3.8Ghz 3.7Ghz
TDP 105W 105W 105W 65W
3950X 3900XT 3800XT 3600XT
コア/スレッド 16/32 12/24 8/16 6/12
最大ブーストクロック 4.7Ghz 4.7Ghz 4.7Ghz 4.6Ghz
ベースクロック 3.5Ghz 3.8Ghz 3.9Ghz 3.8Ghz
TDP 105W 105W 105W 95W

出所:AMD

評価

発売前には価格に見合った性能かどうかわかってから買うべきと書いていました。レビューがでてきたので改めて見てみましょう。

下の表では、10900Kと比べた結果を◎~△でまとめています。パフォーマンスが10900Kよりも20%超上回っているなら◎、+10~20%なら○、+10~-5%△という感じです。詳細は各レビューサイトをみてください。

  5900X 5800X
ベンチソフト(シングル)
ベンチソフト(マルチ)
将棋ソフト
動画エンコード
FF14
FF15
フォートナイト
レインボシックスシージ
モンハン
MSフライトシミュレーター

Ryzenの圧勝ですね。インテルが得意とするゲーム性能ですら、一番よくて同レベルというところ。fpsで10%くらい差をつけられることも珍しくないです。

しかも、最上位の5900Xではなく、コア数の少ない5800Xですらゲーム性能で10900Kを上回っています。新しく性能重視のPCを組むならRyzen5000シリーズ一択でしょう

マルチ性能ではzen2の時からインテルを上回っていましたが、今回シングル性能も向上したことで、正直クリエイティブ、ゲームのどの用途でもインテルを選ぶ理由がなくなってしまいました。

コア数が少なく、価格が同程度の5800Xがマルチタスクでもほぼ10900Kの代替になるので、10900Kに旨味はないです。

私はプレイしているゲームが主にMMORPGで高fps帯で性能が向上してもなかなか体感しにくいこともあるので、乗り換えは踏みとどまれそうですが、正直発売前よりも10倍くらい欲しくなってきています…!zen4のときには確実に乗り換えする気がします。